酒場から墓場へ向かうCMへ
どの立場にいようが、我々介護、福祉の仕事に就く人間は、目の前の人の尊厳を護ることを忘れてはならない。
忙しいとか忙しくないとか、時間があるとか無いとかで、尊厳が護られるか護られないかが、左右されることなどあってはならない。俺にイチイチ突っ込まれてアンタも大変だろう。
『僕だって頑張ってます。』と言いたいだろう。
けどまーそんな事は、俺には通用しない。
背負った荷物の多さを、額の汗を見せられても、目の前の人の尊厳を護る仕事をしていない以上は、アンタの理想は背負った荷物と一緒で、荷が重い事であり、泳げるアンタがプールサイドで四股を踏んで『頑張ってるでしょ?』と言っているようだ。
仕事は大変だが、当たり前にしなければならない事だ、と俺は思う。
身の丈に合った仕事をせよ。と言う気はないが、アンタの行動がアンタの想いも言葉も否定している事に気付いていないことが哀れでならない。
想いや考えを否定しているわけではなく、アンタの行動が俺に「尊厳を護る仕事をしていない。」と言わせるのだ。この世界は、人の仕事によって、人の手の織りなす事で作られている。
であるからこそ、アンタの理想である『業界を変えたい、良くしたい』てのは、政治家と仲良くする事でも、他県のCMとSNSでいちゃつくことでもないし、アンタが偉そぶる事でもなくて、アンタの『手元』にしかないのや、と自覚せないかん。
俺は、グローバルウォークは今のところ、アンタとは仕事せん、と決めてる。
酒場から未だかすかに残されている愛をもって、墓場を向いてるアンタへ贈る。